コイル・トランス・モータ検査装置・計測器の開発製造|インパルス巻線試験機

技術情報

異音・振動試験機

モータトランス用振動計
振動の3モードとは

一般的に、振動の単位モードには以下の3つのモードが有ります。
○ 振動変位
○ 振動速度
○ 振動加速度

振動変位

振動変位とは振動距離、どの位の長さで振動しているかの量で、全振幅(mmP-P)片振幅 (mmO-P)で表わします。単位は[μm]の場合も有ります。この振動変位は回転軸などの振れを評価する場合によく使われます。

振動速度

振動速度とは振動変位を時間で微分した値になり、単位は[mm/sec]又は[cm/sec]が使われます。動電型ピックアップは振動速度の出力が得られ、演算増幅器なしで振動速度の表示が可能な為、簡便に使用されます。

振動加速度

振動加速度とは振動速度を時間で微分したもので速度の時間変化を表わした値になり、単位は地 球の重力加速度と同じ[G]又は[m/sec2]が使われます。

振動速度が一定ならば振動変位が大きいほど加速度は大きく、又振動変位が一定ならば振動速度 が大きいほど大きくなります。又水平面が垂直に振動している場合、その上に物を置きその物が浮き上がる場合は1Gより大きな値で振動している事になります。 この事から振動物体の振動エネルギーが他の物に影響を与える現象を評価する場合には他の2つのモードより有効と考えられます。3つのモードには下の図の様な関係があります。

この様な理由で、ECG-KOKUSAIのモータ、トランスの振動試験器は加速度のモードを使用しています。